投資

日本伸銅株式会社(5753)の財務分析と投資見込み

      日本伸銅株式会社(5753)は、時価総額は約47億円の中小型株であり、非鉄金属製品の製造・販売を行う企業です。本記事では、最新の財務状況と今後の見通しについて詳しく解説します。

      同社はROE(自己資本利益率)が優秀で、過去数年間、業界平均を上回っています。2024年3月期のROEは25.64%に達し、自己資本を効率的に活用して利益を上げていることを示しています。これにより、日本伸銅は投資先としての魅力や注意点を考察し、投資判断の参考にしてください。

      企業概要

      会社名: 日本伸銅株式会社
      業種: 非鉄金属製品
      上場取引所: 東証
      時価総額: 4,704百万円
      代表者: 森山悦郎社長
      公式サイト: 日本伸銅株式会社
      株価(2024/07/07現在):1,985円

      バフェット・コードより引用

      最新の業績

      バフェット・コードより引用

      2024年3月期の主な業績:

      • 売上高: 23,338百万円(前年比 -14.3%)
      • 営業利益: 1,200百万円(前年比 -24.6%)
      • 経常利益: 801百万円(前年比 -46.8%)
      • 当期純利益: 555百万円(前年比 -46.1%)
      • 1株当たり利益(EPS): 259.86円

      2024年3月期の主な業績は、売上高が23,338百万円(前年比 -14.3%)、営業利益が1,200百万円(前年比 -24.6%)、経常利益が801百万円(前年比 -46.8%)、当期純利益が555百万円(前年比 -46.1%)と減少していますが、依然として安定した収益を上げています。特に、EPSは259.86円を維持しています。

      財務状況

      バフェット・コードより引用

      2024年3月期の財務状態:

      • 総資産: 14,972百万円
      • 純資産: 10,927百万円
      • 自己資本比率: 73.0%
      • 1株当たり純資産(BPS): 5,113.31円

      2024年3月期の財務状態では、総資産が14,972百万円、純資産が10,927百万円、自己資本比率が73.0%、BPSが5,113.31円です。特に自己資本比率の高さが目立ち、企業が負債に頼らず自己資金で運営していることを示しています。

      キャッシュフローの状況

      • 営業活動によるキャッシュフロー: 841百万円
      • 投資活動によるキャッシュフロー: -39百万円
      • 財務活動によるキャッシュフロー: -834百万円
      • 現金及び現金同等物期末残高: 190百万円

      営業活動によるキャッシュフローは841百万円で収益力を維持していますが、投資活動によるキャッシュフローは-39百万円、財務活動によるキャッシュフローは-834百万円となっており、財務活動での流出が見られます。期末の現金及び現金同等物は190百万円です。

      配当状況

      バフェット・コードより引用

      2024年3月期の配当:

      • 年間配当金: 10円

      2025年3月期の配当予想:

      • 年間配当金: 15円(増配予定)

      2024年3月期の年間配当金は10円であり、2025年3月期には年間配当金15円の増配が予想されています。安定した配当が見込まれており、投資家にとって魅力的です。

      2025年3月期業績予想

      予想:

      • 売上高: 24,400百万円(前年比 +4.5%)
      • 営業利益: 960百万円(前年比 -20.0%)
      • 経常利益: 960百万円(前年比 +19.8%)
      • 当期純利益: 670百万円(前年比 +20.6%)
      • 1株当たり利益(EPS): 313.51円

      2025年3月期の業績予想では、売上高が24,400百万円(前年比 +4.5%)、営業利益が960百万円(前年比 -20.0%)、経常利益が960百万円(前年比 +19.8%)、当期純利益が670百万円(前年比 +20.6%)、EPSが313.51円となっています。成長が期待される一方で、営業利益の減少が予想され、今後のコスト管理が課題となることを示しています。

      投資指標

      PER(株価収益率)

      • 2024年3月期のPER: 7.5(計算例として仮定)

      PERは株価が企業の収益力に対して適正かどうかを示す指標であり、一般的には低いほど割安とされます。日本伸銅のPERは適正範囲内です。

      ネットキャッシュフロー

      • 2024年3月期のネットキャッシュフロー: 7.9億円(営業CF – 財務CF)

      プラスのネットキャッシュフローは、企業が健全な資金繰りを維持していることを示しています。

      投資家への示唆

      財務健全性:

      自己資本比率が73%と高く、財務健全性が強調されています。

      成長見込み:

      2025年3月期の業績予想では売上高と利益の増加が見込まれています。

      配当:

      安定した配当が見込まれており、2025年3月期には増配予定です。

      投資指標:

      PERとネットキャッシュフローから見て、株価は割安で財務状態も良好です。

      まとめ

      いかがでしたでしょうか。
      日本伸銅株式会社は、財務的に健全であり、中期的な成長が期待できる企業です。

      今後の成長性についてはあまり見込めませんが、自己資本比率の高さや安定した配当が長期投資家にとって魅力的です。

      安定した業績業績予想を踏まえた上で、投資判断を行うことをお勧めします。

      参考リンク

      詳しくは日本伸銅株式会社の公式サイトをご覧ください。